3. 森vs木戸バトル

明治になってから、渡って来た石橋を叩く傾向を強めた木戸孝允は、条約改正決行案の出た当初から、条約改正決行は尚早ではないか、と思い悩む。そうこうするうちに、大久保と伊藤が急遽帰国して不在になり、いよいよ森や伊藤の一派に引きずられたのではないか、という思いを濃くして行く。それでなくとも、洋行経験のある元幕府の書記官たちや、現地の留学生の西洋かぶれぶりに辟易していた木戸と、森は対立する。木戸がこの頃、ワシントンで森に憤慨している様子は、木戸日記にもあるのでよく知られている。 続きを読む 3. 森vs木戸バトル