1846年7月20日(旧暦閏5月27日)、通商を求めて、東インド艦隊司令官、海軍准将のビッドルの率いる米国戦艦コロンバスとビンセンスが浦賀に来航。試みは失敗に終わるが、7年後にペリーが浦賀に来航するのは、彼の影響による。ペリーと同じく、階級は海軍准将。

ビッドルは中国との間で結んだ条約と同様の条約を携え、日本側もこれを受け取り、幕府船(名前探索中)への搭乗を求めるが、10日間停錨後、幕府より正式回答を受け取る。英語版Wikipediaの記述によると、幕府船に乗り込んだ際に幕府側と誤解が生じて、抜刀されたらしい。しかし、その後、交渉自体は穏やかに進んだため、日本人とは冷静に穏やかな交渉が望まれると米国政府に進言するが、結果として通商を断られ、捕鯨船ローレンス号乗組員の救出も出来なかったため、アメリカ海軍の権威失墜ということで、非難を集める。

しかし、日本が鎖国政策を実際に履行しており、外国との通商は長崎で行われるという情報を確認し、この後の交渉は強行に臨むべき、という方針を強めるのに一役買った。

コロンバス(旗艦=司令官の乗る船) 戦列船

進水:1819年3月1日
容積トン:2,480 tons
船長:191.9 ft (58 m)
船腹:53.5 ft (16.3 m)
吸水:25 ft (7.6 m)
乗員:780人
積載兵器:32ポンド(15 kg)砲 68門、42ポンド (19 kg)カロネード砲(砲身の短い近距離砲)32門

ビンセンス スループ戦艦

進水:1825年3月3日

容積トン: 700t

長さ: 127 ft (39 m)

船腹: 33 ft 9 in (10.3 m)

喫水t: 16 ft 6 in

乗員:80人

兵器: 18砲

 

 

リンク

コロンバスとビンセンスの図
http://www.history.navy.mil/photos/images/h54000/h54484.jpg

 

ジェームス・ビッドル(米)